粘土を使って自作のフィギュアを作ったら次は色をつけたいですよね?
色をつけるからには失敗したくないけどなかなか直しがきかないのも事実です。
何度もやってみる事で身につく技術でもありますが、前もって必要な道具の準備やしっかりと塗り方のイメージをしてから実践すると仕上がりも変わってきます。
なので今回は実際にやっている画像も使いながら初めての方にもわかりやすく塗り方、注意点やコツをご紹介したいと思います。
フィギュアの色塗り方法
色をつける方法は主に2種類ありますが、今回は筆を使って塗っていく方法をご紹介します。
①スプレータイプの物で色をつける。
自身で調合したアクリル塗料などを専用の機械で吹き付けて色をつけます。
ムラなく染めやすく、広い面積でも短時間で色をつけていくことができます。
機材が高額になってしまう事と、しっかりと換気をしたり自身が吸い込んでしまわないように専用のマスク等を着用する必要があるので初心者には少しハードルが高いです。
②筆を使って色をつける。
今回はこちらの方法で色を塗っていく解説をしていきます。
筆の方が初期費用が安く済む事や道具を揃えることも簡単なので初心者でもはじめやすいです。
筆は感覚的に塗りやすいですが、慣れるまでは塗布量のムラなどができることがあるので注意が必要です。
またスプレーで色をつけても目元などの繊細な部分は筆や専用のペンを使って描いていくので、筆に慣れるためにもはじめは筆で色をつけることに慣れておくといいでしょう。
アクリルガッシュの特徴
①紙粘土や石粉粘土にも使いやすい。
②伸びがよくムラになりにくい。
③乾燥が速いので効率よく作業できる。
④水性ではあるが乾けば水には強い。
⑤マットな仕上がりになる。
⑥接着力がある。
などがありアクリル絵の具と比べると不透明でマットな色味、発色しやすい、ムラになりにくいといった特徴があります。
ただしアクリルガッシュのデメリットとしてはひび割れしやすいといったところに気をつけなければいけません。
塗る時のコツ
厚塗りすると割れてしまう恐れがあるのでできるだけ一度で塗れるように心がけましょう。
少し水を混ぜると塗る時の伸びがよくなり乾燥もしにくくなりますし、厚塗りになりにくいのでひび割れしにくくなります。あまり水を多くいれすぎると色味が薄くなったり塗りにくくなるので気をつけましょう。
仕上げに艶なしのニスを塗るとより耐水性と耐久性がでますが、ニスを塗ると少し色味が変わってしまうので注意が必要です。
必要な物
粘土のフィギュア
今回は自分で描いたキャラクターを粘土でフィギュアにした物を使っています。
粘土は石粉粘土を使用しています。
前もってヤスリを使い表面をなめらかな状態にしておくと色を塗る際にムラになりにくいです。
アクリルガッシュ
お好みの物で大丈夫ですが、私はターナーのアクリルガッシュを使用しています。
色味を調合して作っていく場合は白を混ぜて使うので作る前に足りるか確認しておきましょう。
パレット
色を塗る時や調合する際に使っていきます。
アクリルガッシュとセットの物をはじめに買っておくとコンパクトに収納できる物もあります。
筆(ナイロン)
今回はナイロンの筆を使っていきます。
筆先の形状は数種類あるセットの物を用意しておくと細かい部分も塗り分けがしやすいのでおすすめです。
目を描く時など繊細な部分は極細の筆またはペンを使うと失敗しにくくなります。
スプレーやスポイト
準備しなくても大丈夫ですが、ペットボトルやコップからだと思ったより多く水をいれてしまう事があるのでアクリルガッシュに水分を足したい時に使います。
色を塗る前の注意点
色を調合するときは一度でフィギュアを塗り切れる量を作りましょう。
足りなくなってから作り直すと色味が少し変わってしまい色の統一感がなくなってしまうことがあります。
塗りたくない部分がある場合はマスキングテープを貼ると塗りやすくなります。
アクリルガッシュが乾燥していくと厚塗りになってしまったりムラになりやすくなるので、水を少量いれるか早く塗るように心がけましょう。
工作マットや新聞紙などを敷いておくと机が汚れるのを防げます。
色の塗り方
イラストを見ながらできるだけ近い色になるように作っていきます。
今回は1番塗る範囲が多いところから塗っていきます。
目元は下書きが見えなくなると後から塗りにくくなるので塗りつぶさないようにしてあります。
細かい部分は筆先を細い物に変えて塗っていきます。
今回は2種類のフィギュアの色を塗ったのですが、ひとつは目元を黒で塗りました。
作るフィギュアによって仕上がりは違いますが、黒はかなり黒く目立つので今回の物はグレーや白を混ぜて少し明るめの色にしてあります。
どうでしょうか?右側の方が柔らかい印象ではないでしょうか。
最後にフィギュア本体にハンドドリルで穴を開けてアルミ線を刺しこみ台座にも刺せば、自立しにくい物も立っているような状態で飾る事ができます。
まとめ
今回はアクリルガッシュを使った色の塗り方について解説していきました。
色を塗ることに失敗してしまうと修正をするのが難いので、やり直す場合は粘土で作るところから始めなくてはいけないこともあります。
これからフィギュアを作って色をつけていきたいと思っている方は少しでも参考にしていただけると嬉しいです。
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