スタイリストがカットなどの施術をする際に意識するべき時間目安を解説

仕事


美容師になるとアシスタントの時からカットやカラーなどの技術をモデルやウィッグなどで練習することは多くあります。

スタイリストになって実際にお客様を1人で対応するとなると、ふと時計を見た時にこの施術スピードでやっていて間に合うのかと不安になることもあります。

私自身スタイリストになったばかりの時はカットしていても何分でベースカットを済ませたらいいのかわからず、気づいた時には時間内に間に合わなくなりそうになり焦ったりしていました。

自身の施術時間が遅れてしまうと次の予約のお客様も待たせてしまうことになってしまうので、時間の管理は美容師にとっても大切なひとつとなっています。

時間の目安を作ることで順序よく効率化することができるので、今回は表を作ったのでぜひ参考にしてください。

施術時間の目安

今回は一般的に多く見られる設定時間での施術時間をまとめています。

例えばヘアカットは予約上で女性1時間、男性も1時間とします。

私が働いていた店舗によっては男性は30分で予約をとってアシスタントはつかず、1人で全てを担当させて頂くことがありました。

美容学生や美容師になったばかりで施術時間の割合などがわかっていないと何分で切り終わらないと間に合わないか、想定ができなくなってしまうので目安として確認していくと良いでしょう。

どこにこだわりをもって時間を使うか、髪の切り方、塗り方、薬剤の放置時間、カウンセリング、スタイリングなど時間の使い方は人によって違いますので、まずはこの記事のように時間を割りだして自分のペースを見つけていきましょう。

メニューの時間設定

男性の方が早めにできるメニューもありますが、今回は男女共に同じ時間設定でメニュー時間を統一します。

ヘアカット 1時間

ヘアカラーのみ 1時間半

カット&カラー 2時間

カット&パーマ 2時間(デジタルパーマ、ツイストパーマ等メニューによって変動あり)

カット&縮毛矯正 3時間〜3時間半

ブリーチ&カラー 2時間半〜3時間(もっと時間を取りたいところですが、短く設定されやすいです)

ハイライトカラー 2時間〜2時間半

ヘアカットの時間

一般的な予約時間の1時間の設定で考えていきます。

担当する美容師にアシスタントがついているとまた時間は変わりますが、1人で担当することを前提に時間を割ります。

カウンセリングに時間を多く使いたい場合や、シャンプー、カット、最後のスタイリングにこだわりたい場合など人によって変わります。

お客様は5〜10分前後早かったり遅く来店することがあります。

ウェットでカットをする場合。

・カウンセリング 5〜10分

・シャンプー 5〜8分

・ウェット(ベース)カット 10〜15分

現在30〜35分ほどです。

基本的にウェット(ベース)カットが終わった時点で30〜35分より遅くなると最後に「もう少し切って欲しいです」となった場合や、次回予約がすぐに決まらない場合などに時間に間に合わせるのが難しくなる可能性が高くなるので注意しましょう!

・ドライカット 10〜15分

・スタイリング 5分

・お会計、次回予約 5分

メンズカットの時間

男性のドライカットの場合、ドライでカットしてから最後にシャンプーをする場合もあります。

ドライカットで30分の場合

・予約開始からカウンセリング5分

・カット15〜20分

・スタイリング、お会計5分

アシスタントなしで30分でメンズカットをしていたこともありますが、かなり難しくお客様が10分遅れてきた場合はその後の予約もずれ込む可能性が高くなります。

シャンプー込みの場合はカット時間やカウンセリングなどを5分ほど早める事で30分で予約をとる人もいます。

カット&カラーの時間

2時間の設定で解説します。

ヘアカットとカラーの場合はどちらを先にするかによって時間が変わってきます。

基本的には先にヘアカラーをしてからカットをした方が早い時間で施術をすることができますが、カラー剤の使用量が増えるなどのデメリットもあるため今回は先にカットをしてからカラーをする施術方法の時間解説をしていきます。

先にカットの場合

・カウンセリング 5分

・シャンプー 5〜8分

・ウェット(ベース)カット 10分

・髪を乾かしてドライカット 20〜25分

・カラーの薬剤選定と準備5分

・薬剤の塗布10〜20分(髪の長さ、毛量、根本のみなどで前後)

現在で1時間10分ほどとなっています。

・カラー放置時間 15〜25分 (今回は平均の20分にしています)

・シャンプー 10〜15分

・ドライ 5〜10分

・スタイリング 5分

・次回予約、お会計 5分

カット&パーマの時間

人によって工程は変わりますが、今回はカットをしてからパーマを巻いていく施術方法の時間設定を解説していきます。

パーマの種類はコールドパーマによるメニューでまとめています。

デジタルパーマやツイストパーマなどはほとんどの場合は予約時間の設定長くなります。

先にカットからしていきます。

・カウンセリング 5分

・シャンプー 5〜8分

・ウェットカット 10分

・ドライ 5〜10分

・ドライカット 10分

・パーマ薬剤選定、準備 5分

この時点で来店から45〜48分ほどですが、ドライカットの時間を縮めてパーマ後にチェックカットをする人も多いので時間を調整しましょう。

・ロッドを巻く 10〜20分

・ターバン準備、薬剤塗布 3分

・薬剤の放置時間 5〜10分

・中間水洗、2剤塗布 5分

・2剤放置時間 10分

・ロッドを外す 3分

・薬剤の流し 5分

・ドライ 5〜10分

・スタイリング 5分

・次回予約、お会計 5分

これで約2時間で仕上げることができます。カットの時間を縮めたり髪を乾かす時髪に少し水分を残してスタイリングをすることもあり時間を調整することもできます。

縮毛矯正の施術時間

縮毛矯正(ストレートパーマ)の場合は薬剤選定によって薬剤の放置時間が変わることと、ストレートアイロンで癖を伸ばす作業が大きく施術時間に影響してきます。

酸性ストレートなどの技術が進んできているので、薬剤が髪への負担が弱いものを使い放置時間を長めにゆっくりと反応させていくことも多くなってきてきます。

近年は施術方法や使用する薬剤によって予約時間がサロンによって違うことが多いので、施術時間は他のスタッフやカリキュラムにそった目安を見ることをおすすめします。

ブリーチの施術時間

ブリーチの場合は塗布方法、髪のダメージ、髪の長さ、毛量などにより時間に大きく影響があります。

特に塗布時間と薬剤の放置時間はかなり繊細な部分なので、全体的な予約時間は決まっていても作業のひとつひとつの時間を決めて行動することは難しさがあります。

お客様とのカウンセリングや髪質をしっかり見た上で塗布時間や薬剤の放置時間を予測しながら施術していく必要があります。

まとめ

私自身の目安としては、シャンプーをしてウェットでカットをはじめる場合は30〜35分にはウェット(ベース)カットが終わっていて乾かしはじめないと間に合わなくなる可能性がありました。

ドライからカットをはじめる場合は、20〜25分にはベースカットを終わらせて毛量調整や質感調整をしはじめるという目安です。

カットした後にカラーやパーマをする場合は、予約時間から40〜50分後にはカラーを塗りはじめたりパーマを巻き始めなければ難しいでしょう。

毛量が多い、髪が長い、ばっさりカットなどは、より早く作業を進めていく必要があるので、この記事の時間はひとつの目安としてご自身に合った時間を見つけていただけるとより安定したサービスが提供しやすくなります。

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