グレイスカルピーを使ったフィギュアの作り方と必要な物

趣味

フィギュアを作った事がある方これから作ろうと思っている方に向けて、今回はグレイスカルピーを使った作り方をご紹介します。

作る時の材料といえば紙粘土や石粉粘土などを使うことも多く、樹脂粘土を使って作ることもあります。

その中でも今回はオーブンで加熱することで硬化するグレイスカルピーを使ったフィギュアの作り方や粘土の特徴、メリットデメリットを解説していきます。

グレイスカルピーの特徴

オーブンで加熱することで熱硬化する樹脂粘土です。

基本的には焼成するまでは硬くはなりませんが、開封後に長期間たつとけっこう硬くなる事があるのでそういった場合はクレイソフナー使うと柔らかくなります。

紙粘土や石粉粘土と比べても滑らかで熱を加えると頑丈になるのでより繊細なフィギュアを作りやすくなっています。

目安としてはオーブンで130度で15分で硬化します。(6ミリ厚)

メリット・デメリット

他の紙粘土や石粉粘土などと比べてみて私自身が使ってみた感想をグレイスカルピーのメリットとデメリットとして解説していきます。

使う人によって相性や使い心地の違いは感じると思いますので参考として見ていただけると幸いです。

メリット

・滑らかな質感で細かい造形がしやすい。

自然乾燥させて固まる粘土は水分量が多い、少ないといったことで細かい造形は難しいことがありますが、質感も非常に滑らかで程よい硬さがあるので細かい作業にも適しています。

・作っている間に乾燥しない。

紙粘土や石粉粘土の場合は作っている間に乾燥してしまい水を足しながら作ることになりますが、加熱しなければ硬くならないので集中して作業ができます。

・すぐに固めることができる。

乾燥させないと固まらない粘土の場合は、早く完成させたい時や色を塗りたい時に数日間は自然乾燥をさせる必要があります。

オーブンで加熱すると数分程度ですぐに硬化させることができます。

・粘土が手につきにくい

樹脂粘土ということもあり他の粘土よりも手につかないので、マメに手を洗わなくても最後までフィギュアを作ることができます。

デメリット

・値段が高め。

個人的には値段が高めということがあり作る物によって粘土を使い分けることがあります。

グレイスカルピーの値段は少し上下はしますが、おおよそ454gで3800〜4000円ほどでしょうか。

石塑粘土は平均すると約400gで400円ほどとなっています。

金額としては少し高めですが粘土によって特徴があるので作る物によって使い分ければいいでしょう。

・ヤスリをかけにくい。

紙粘土や石粉粘土は固めた後にヤスリかけをすることは簡単ですが、スカルピーは硬さがあるので少しヤスリにくく感じるので硬化する前にできるだけ滑らかに仕上げることをおすすめします。

・加熱に少し注意が必要。

慣れてしまえば問題はないですが、私は作り始めて何回かトースターで加熱した際に表面を焦がしてしまい少し変形してしまいました。

作るフィギュアのサイズによって加熱時間が変わってくるので慣れるまではまめに確認しながら加熱する必要があります。

作る際に必要な物

ではグレイスカルピーを使ったフィギュア作りする時に使っている道具をひとつずつご紹介していきます。

実際にやってみて自分に合った物があればそれを使うのが1番なので、まだ作ったことがない方はぜひ参考にしてください。

・グレイスカルピー

フィギュアを作る前に必要な量あるかどうか確認しておきましょう。

開けた後は長期間保管しても硬くならないように密閉して保管した方がいいでしょう。

・スパチュラ(竹串など)

粘土を形作る際に使っていきます。

竹串でも作ることはできますが、数種類のスパチュラを使い分けると繊細な物を作る時に快適に作業しやすいです。

・カッター、工作マット(カッターマット)

粘土ははじめは硬いので、5ミリから1センチほどに切ってから練ると滑らかになりますので切り分ける時に使います。

・うすめ液

粘土の表面をより滑らかにしていくときに使います。

匂いも強めなので使う際は換気をした方がいいでしょう。

・筆(ナイロン)

うすめ液をつける際に使います。液をつけるときには小皿もあると便利です。

筆先は数種類あると使い分けれるので作業がしやすいです。

・アルミホイル

フィギュアの土台となる部分を作る時に使っていきます。

なくても作れますが粘土が分厚いと中まで熱が通らないことと材料費が高くついてしまうので、使った方が形のイメージもしやすいのでおすすめです。

また加熱する際に粘土の上下にかぶせるので用意しましょう。

・アルミ線

こちらもフィギュアの骨組み、土台として使っていきます。

腕や足などのパーツを胴体に後から取り付けたりしやすくなるので使っています。

アルミ線を使う際はニッパーも用意しましょう。

あると便利な道具

・エンボスヒーター

細かいパーツなどを作ってオーブンで加熱して焦げたり、置いた時に変形してしまうことがありました。

そうならないようヒーターで温めて硬化させながら作る事でより安心して作れるようになったので、使っていてあるとかなり便利な道具のひとつで私は必需品となっています。

・クレイソフナー

粘土を柔らかくしたい場合に混ぜて使っています。

少し柔らかめの方が作りやすい方や、長期保存してたら硬くなってしまった方は少量混ぜて練るといいでしょう。

・ヴァセリン

帽子や髪の毛などパーツ後からのせるように取り付けたい時など、硬化させたパーツに少量塗ってから帽子などを作り硬化させると比較的取り外しやすくなります。

マスキングテープも同じように使用することはできますが、熱を加えるので注意が必要です。

・小型のハサミやデザインナイフ

手や服など細かいパーツを作る時に手で作るよりラインもキレイになるので使っています。

・ハンドドリル

パーツ同士をアルミ線で取り付ける際にあると便利な道具です。

使わなくても前もって硬化させる前に取り付けれるように作るか、一度で全体を繋げた状態で作る場合には必要ありません。

フィギュアの作り方

はじめに使いたい量をカッター等で細かく切って練ることで粘土が柔らかくなり表面も滑らかにしていきます。

アルミホイルやアルミ線でフィギュアの形を作って粘土をつけて形を整えます。

硬化する前にできるだけ表面が滑らかになるように心がけます。

必要な場合は「うすめ液」を使ってさらになめらかにしてできるだけヤスリは使わないようにしていきましょう。うすめ液を使う際は部屋を換気しましょう。

全て作ってから加熱すると温めている間に重力で形が変わってしまったり熱の加わり方にムラができてしまうことがあるので、後からパーツを取り付けれるように工夫をして作っていくと失敗しにくいです。

※今回はエンボスヒーターで少し硬化させてからパーツを取り付けています。ヒーターを使う際は同じところを長く温めたり、近い距離でやると気泡ができたり焦げてしまうので気をつけましょう。

パーツの間にスカルピーを少しつけて接着して薄め液で接着面も滑らかにしていきます。

今回はオーブントースターを使ってフィギュアの下と上にアルミホイルを被せて数分おきに確認しながら加熱します。

できたら冷ましてから取り出します。

このようになりました。

このあとは好みでヤスリがけしたり色をつけたりすることができます。

利用時の注意点

無毒なポリマークレイで家庭用のオーブンで共有しても問題はないようですが、独特の匂いもあるので専用のオーブンを用意したほうがより安心です。

また加熱の際も匂いがこもらないように換気した方がいいです。

焦げてしまわないように目を離さずまめに確認をしながら作っていきましょう。

まとめ

グレイスカルピーはすぐに固めることができて細かいパーツも作りやすく頑丈で使いやすい粘土です。

フィギュア本体を作ることができたら次はお好みで色をつけて仕上げていきましょう。

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